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カショギ氏事件にみる中東覇権の行方 米ロ対立の“演出”も

●カショギ氏事件の衝撃

 まず、カショギ氏殺害事件を簡単に振り返ります。

 10月2日、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入ったカショギ氏が消息を絶ち、その後表面化。サウジアラビア政府を批判し、言論の自由を求める活動を海外で行ってきたカショギ氏がサウジ当局によって殺害されたという疑惑が浮上し、世界の関心を集めました。

 サウジアラビア政府は当初、事件そのものを否定し、「必要な手続きが済んだ後、カショギ氏は出て行った」と主張。しかし、路上にあった監視カメラの映像などからは、領事館を立ち去るカショギ氏の姿が確認されませんでした。

 この問題でサウジアラビアを追及し続けたのは、事件の現場となったトルコでした。領事館にいたカショギ氏のスマートウォッチから同氏の婚約者に送られた音声データをトルコ政府は入手したとみられ、エルドアン大統領が先頭に立ってサウジ当局の責任を追及し続けました。

 トルコの強硬姿勢を受けて、当初全面的に否定していたサウジアラビアは説明を転換。10月20日、サウジ政府は「カショギ氏は領事館員とけんかになり、殴り合いによって殺害された」と説明し、カショギ氏の死亡を初めて認めた上で、「事件の隠蔽」を理由に領事館員など18人を逮捕し、情報省の幹部などを更迭しました。この説明は言い換えると、意図的な殺害や政府中枢からの指示を否定する内容だったといえます。

 これにトルコは納得せず、エルドアン大統領は10月22日の演説で事件が「残忍な殺人」だったと述べ、サウジ政府中枢からの指示に基づく計画的な殺害だったと示唆しました。さらに、18人の身柄を引き渡すことを求めましたが、サウジ政府は国内法で裁くと強調し、これを拒絶。一人のジャーナリストの死をきっかけに、中東の大国同士の対立は膠着状態に陥ったのです。

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